スミレ スミレ科 スミレ属 花期=春
name 名前は、花の形が大工の使う墨いれに似ているため。 別名一夜草は、山部赤人の歌から(春の野にすみれつみにと来し吾ぞ 野をなつかしみ一夜ねにけり)
life
animal 種には、肉阜(べんとう)がついており、アリによって巣へ運ばれる。
place 日本には100種 世界には450種ある。 日本のスミレは、地上に茎が立たないもの(スミレなど)と茎が立つもの(ニョイスミレなど)の2つに分かれる。

花 4〜5月。花は濃紫色(白色もある)の5弁花。唇弁の中央部は白地に紫色の条が入り、側弁の基部には毛がある。スミレ属のオシベには花糸がない、5個のオシベのうち下側の2個には長い尾状の突起があってこれも距とよばれ、唇弁の距の中に入り込んで蜜を分泌する(長田)

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葉 長楕円形で地上茎がなく、葉はすべて根元から出て、葉柄に幅の広い翼があるのが種のよい特徴(長田) 長い柄は、ごく短い地下茎から出る。(地上に茎が立たない) 柄の途中に2枚の小さな苞(ホウ=花の近くにある小さな葉)がつく。夏葉は春葉と形が違い大型で三角状。

実 サク果。熟すと、柄が伸びて長くなり葉の上にあらわれてくる。熟しきると実は3つにさけて、中の種が飛び散る。夏葉が出ると、閉鎖花が出て、種をつくらず、自家受粉する。

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