ムサシアブミ サトイモ科 テンナンショウ属 花期=春
name 仏炎苞の形を、むかし武蔵の国で使われた馬のあぶみにみたてたもの。
life
animal
place 多年草。海岸に近い湿った林などに生える。

花 雄雌別株(雄株が多い)。3〜5月、2枚の葉の間から中央に大きな白色の肉穂花序を出す。花は仏炎苞につつまれ、肉穂花序の下部にあって外部からは見えない。花被はなく雄花はまばら、雌花は子房が露出する。雌雄は地中の球茎の大きさ(蓄えられた栄養の量)できまり、若い株は雄花を、大きな株は雌花をつけ、両方をもつ中間型もある。仏炎苞は外面に緑色と白色のすじが交互にあって袋状にまきこみ、あぶみを逆さにしたような形。筒部の入口は耳状にはりだし先端がつきでる。

葉 葉は2個接近してつき、小葉は3個あり無柄で広く全縁。

実 液果。卵球形で朱色に熟す。受精しなかった部分には果実がつかない。

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