カクレミノ ウコギ科 カクレミノ属 花期=夏
name 葉の形を、着ると姿を隠すことができるという蓑に見立てたものです。
life 夏から秋にかけて、樹皮に傷をつけると白い汁がでます。これを黄漆といい、家具の塗料にします。
animal ヒヨドリが果実を好んで食べるので排泄された種子で分布を広げています。
place

花 雌雄同株。7〜8月、枝先に球形の花序(軸についた花の集合)を1〜3個だし、淡黄緑色の花を15〜40個つけます。両性花(おしべとめしべの両方を持つ花)だけがつく花序と雄花と両性花がまじる花序があります。花弁は5個。

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葉 互生。7〜12cm。枝先に集まってつきます。若木の葉は深く3〜5つに裂けますが、成木では切れ込みはありません。ふちは全縁(ギザギザがない)ですこし波うち3脈(主脈と2本の側脈)が目立ちます。質は厚く両面とも無毛。秋から春にかけて老化した下葉が黄色やオレンジ、赤、赤紫などに染まって散っていきます。

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実 液果(中身に液をたくさん含む果実)。長さ1cm位の幅広い楕円形で10〜11月に紫黒色に熟し、先端に花柱(めしべの先端部と子房との間の円柱状の部分)が残ります。種子は2〜5個。

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冬芽: 葉痕:三日月形 維管束痕:7個
冬芽は扁平な三角形、クッキリした7個の維管束痕があります

(カクレミノ)

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