イヌシデ | カバノキ科 クマシデ属 花期=春 |
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花 雄雌同株。雄花序は前年枝から雌花序は本年枝や短枝の付け根から出ます。雌花序は、葉芽と一緒に冬芽に入っていて、新葉と同時に伸び出し、最初は上向き、数日後に下向きになります。花柱(めしべの先端部と子房との間の円柱状の部分)は紅色で先端は2つに分かれます。
葉 互生。長さ4〜8cmの長細い楕円形、鋭い重鋸歯(ひとつひとつの鋸歯が更に鋸歯をもつもの)は不規則的で葉脈の上に毛が多くあります。12〜15対の平行な側脈(中央脈から横の方に出る中央脈より細い葉脈)があります。(クマシデは20〜24対)
実 堅果(果皮が乾燥してかたく切れ込みがない果実)。10月ごろ熟します。果穂はまばらな感じで、果苞(果実をつつんでいる大型の扁平な葉)は片側にのみ鋸歯があり、アカシデよりやや大きい。(アカシデの果苞は、両側に小裂片が出て3つに裂けています)