クイナ


枯れたヨシの間に、茶色い縞模様の鳥がチラチラと動くのを見つけました。大きさはバンより少し小さい位。ヨシ原が途切れる所まで来ると、首を伸ばして周囲を見回しています。ひと呼吸おいてそろそろと全身を現しましたが、速足で駆け出し、アッという間に向かい側のヨシ原に姿を消してしまいました。忍びの術で、ヨシを揺らさずに移動できるので、もうどっちへ行ったのか分かりません。 クイナはシベリアなどから渡ってきて湿地の草むらで越冬する冬鳥で、警戒心が強くなかなか姿を見ることができません。帰宅してノートを調べると9年ぶりの出会いでした。