マルタンヤンマ


 うだるような暑さとはこのことか。流れる汗をぬぐいながら、薄暗い木陰を1つ1つのぞき込むこと数十分。イタッ! 目の高さの枝に大型のトンボがぶら下がっていました。コバルトブルーの目玉と胸のストライプ、ボディはチョコレート色、会いたかったマルタンヤンマのオスです。
 日本一美しいトンボと言われるマルタンヤンマの活動時間は早朝と夕方、それも上空を飛び回り、日中は高い木にとまっているので目にすることがむつかしいトンボです。
ただし、35度を超えるような暑い日盛りには、風通しの良い斜面に移動して低木の枝にぶら下がるのでたやすく見ることができます。 この公園は都内でも有数の生息場所で、真夏になると沢山のトンボ愛好家が訪れて出会いを楽しんでいます。 -※マルタンはフランスのトンボ学者の名前




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