2007/01/16 ホオノキの冬芽
ホオノキは、枝の先端に上向きに大きな冬芽をつけます。 花も葉も大きいので冬芽のサイズも特大!発射を待機しているロケットのように見えませんか。 春になるとコートをぬぎすてて、大きな葉を5〜8枚一度に開きます。 ところで、冬芽は、花のつぼみを収めているもの(花芽・かが)と、幼い葉を収めているもの(葉芽・ようが)、その両方を含んでいるもの(混芽・こんが)に分けられます。 ホオノキの冬芽には、このうち葉芽と混芽の2種類がありますが、葉芽は細くて長い枝に、混芽は太くて短い枝についていることが多いようです。 早く伸び出して陽の当たる場所を確保する枝(葉芽をつける枝)と、大きな花や重い実を支える枝(混芽の枝)という2種類の枝で、効率的に役割を分担しているわけですね。 冬晴れの午後、石神井公園のホオノキでこの2種類の枝と冬芽を探してみました。
厚い皮質のコート(芽鱗・がりん)の中に、花と葉の芽が一緒に入っています。 上左の写真で、広く木肌を露出した所は去年の花の跡で、ここから先が1年間で伸びた枝。10cm位しかありません。 上右の枝は、花の跡が2箇所あるので2年経ったもの。花をつけた後は、斜め方向に枝が出る(側枝)ので、枝が少しずつ曲がっていきます。
幼い葉を収めているだけなので、冬芽は小さめです(上左)。 枝を輪の形にとりまいた葉の跡からすると、1年間で伸びた枝は30cm以上。 まっすぐな長い枝の先に冬芽がついているようすは、ナギナタのようにも見えます。(上右)。
石神井公園のホオノキは、高さ10m位。縦長で垂直、早く大きくなろうと急いで成長したような形です。 これはホオノキに共通した樹形で、枝の先端の芽がどの芽よりもよく伸びる性質(頂芽優勢)からつくられるそうです。 最も急速に成長する木のひとつですから、冬芽の形どおりロケット式に急発進する木なんですね。(^_^) |