仲間のウラジロモミやトドマツとともにクリスマスツリーに使われます 材は白色で腐りやすいので、建築材などには不向きです。

類似種のツガは葉が短いので区別できます。

花　雌雄同株。５月ごろ咲き、３年に一度位開花結実します。雄花は黄緑色です。

葉　長さ２〜３ｃｍの線形で、先端はわずかにへこみます。上部の枝ではらせん状につき、下部の枝では２列に並んでつきます。葉裏に灰白色の２本の気孔帯（酸素や二酸化炭素を出し入れする窓。開けると水分も蒸発してしまうので、白っぽい樹脂を分泌し乾燥しやすい冬や夏には気孔をふさいでしまう）があります。

実　球果（厚く木質になった多数の果鱗が中の軸のまわりに密についていて、全体が球形か円錐形になった果実。松ぼっくり）で、長さ６〜１０ｃｍの円柱形で立ち上がってつき、１０月ごろ熟します。熟すと果鱗がタネと一緒に落ちてしまうので、殆ど果軸だけがしばらく枝に残ります。種子には本体より長い翼があります。