カシワ ブナ科 コナラ属 花期=春
name 炊葉の意味で、食物を盛る葉ということ。昔は食物を盛る葉はすべてカシワと呼ばれました。
life 枯れた葉がいつまでも残るので縁起をかついで庭木にされます。葉はカシワ餅の皮に利用するほか、葉、果実、樹皮を煮出して染色に使います。
animal ハヤシミドリシジミ、ウスイロミドリシジミ、ウラジロミドリシジミ蝶などの食樹。
place 樹皮は縦に浅く割れ目があります。

花 雌雄同株。5〜6月。葉が出るのと同時に開花します。雄花序は新枝の下部から垂れ下がります。雌花序は新枝の葉わきから出て雌花が5〜6個つきます。

葉 互生。長さ20cm内外。縁がやゆるい波形で葉先は丸くなります。

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実 堅果(果皮が乾燥してかたく切れ込みがない果実)。1年型(春に開花、受粉してその秋に成熟する)。長さ1.5cm位の卵形に近い球形で、へそ(お椀と接する部分)はやや膨らみます。穀斗(果実の下についているさかずき状、または袋状のから)の鱗片は、柔らかくて細長い形で先が反りかえります。

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冬芽:鱗芽 芽鱗:20〜25枚 葉痕:半円形 維管束痕:3個
冬芽は長楕円形、赤褐色で灰色の微毛が密生し、葉痕はつきだします。

(カシワ)

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