イチイ

昔、この木で位階を示すシャクをつくったことから出た名前といわれます。

材は緻密なので、建築材や彫刻材に使われます。

類似種のカヤやイヌガヤより葉が短く柔らかいので区別できます。

花　雌雄別株。３～５月、開花します。雄花は淡黄色で、雌花は淡緑色です。

葉　長さ２ｃｍ、幅２ｍｍ位で、普通らせん状に並びますが、側枝ではほぼ２列にならびます。葉裏の２列の気孔帯はカヤより広くなります。先端はとがっていても、握っても痛くありません。

実　直径１ｃｍ位。タネを包む肉質の仮種皮が真っ赤になります。仮種皮は甘くて食べられますが、黒いタネは有毒です。