チャンは瀝青で、タール類のこと。種子や樹皮が油を多く含み生木でも良く燃えることにようる名前です。別名ズサ、ヂジャ、ムラダチ。

昔は、枝やタネから油を採って明かりに使い、生でもよく燃える枝を薪にしました。

類似種のダンコウバイの花には柄がありません。

花　雌雄別株。３〜４月、葉が出る前に淡黄色の花が３〜５個ずつ集まって咲きます。雄・雌花序とも長さ４ｍｍほどの柄があり、花被片は６個で透明感があります。

葉　互生。長さ５〜８ｃｍの楕円形で、先端は急に鋭くとがり、ふちは全縁です。長さ１〜２ｃｍの細い葉柄があり、基部は紅色を帯びます。秋に黄葉します。

実　液果。直径１．５ｃｍほどで、９〜１０月に茶色に熟すと、不規則に割れます。種子は球形で１個。

冬芽：鱗芽　葉痕：ハート形〜半円形　維管束痕：１個または３個
花芽は球形で長さ４ｍｍ、葉芽は紡錘形で、ともに赤褐色です

（アブラチャン）