ヤマトハキリバチ


 今年もヤマトハキリバチがサツキの葉を切っていました。 どの葉も新しいようですが、それだけでは巣材として不十分なようで、 柔らかい羽音をさせながら、次々に葉の上を移動して調べています。 やっと、気にいったものを見つけたらしく、仕事が始まりました。
葉っぱの端に口をつけると、縁をつかんだ足を支点に全身をコンパスのように回転させながら切り進みます。切り終わる直前に羽ばたきをはじめ、一瞬空中で停止飛行してから巣をめざして運び去りました。その間10秒位。いつもながら鮮やかなお手並みです。
ヤマトハキリバチは、地中に坑道をほり、運び入れた葉片で数個の個室を造りあげます。個室の中には花粉ゼリーの塊と1個の卵が入っており、孵化した幼虫は花粉ゼリーを食べて蛹となり来春羽化します。



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