ガガイモ


 風の吹く朝、目の前の葉っぱにどこからか絹毛のパラシュートが飛んできました。
あたりをみまわすとヤッパリ、灌木のしげみの中に、長さ8cmほどのガガイモの実がはじけて、ツヤツヤ光る種髪が風に揺れていました。中には褐色の種子がギッシリ並んでいて、たくましい繁殖力を思わせます。
ガガイモは古代から日本に自生する植物。種子を出し尽くし空になった実はミニチュアの船のような形で、古事記にも小人の神様の乗り物・アメノカガミノフネとして登場します。(カガミはガガイモの古名)