メジロ


 暖かな朝、沢山の実をつけた公園の柿の木を眺めているとメジロの群れがやってきました。 熟れて柔らかくなった実をめがけて、賑やかに鳴きかわしながら降りてきます。 何を伝えようとしているのか、小さな身体には似合わない大きな声です。
 川村多実二著「鳥の歌の科学」によれば、メジロの鳴き方には下のような意味があるとのこと。 この本が出版されたのは約70年前(1947年)なので、さらなる研究成果を知りたいところです。
・雄がチーまたはチュー(これは個体の差)、雌がツーまたはチェー …「ただ何となく同一行動をとる際の仲間同士または雌雄間の連絡を保つような場合」
・キリキリキリキリ …「外を飛びまわっていて椿の花か何かを見つけて喜こんだとき」「これを聞くと仲間がいっせいに集合してくる」
・キリキリツーツー、キリキリツーツー …「さらに急速な集合を促すとき」
・ペケペケ …「警戒するとき」
・チンまたはツンを早く繰り返す …「相手をきらって離れようとするとき」「山では1羽がこれをやると全部がさっさと引き上げてしまう」
・ジビジビジビまたはヂュクヂュクヂュク …「同じ枝に所狭く並んで俗にいう目白押しをやろうとするとき」