キイロスズメバチ


   さっきからキイロスズメバチが木の周囲をウロウロと飛びまわっています。 外働きのニホンミツバチが洞の巣に帰って来るのを待ち構えているのでしょう。 9〜10月はキイロスズメバチが最も大世帯になる時期。大勢の子供たちが口をあけて待っているので、何としてもミツバチをとらえ肉ダンゴのお土産を作って、持ち帰らなければなりません。
  ミツバチの方では、たくさんの迎撃隊が巣から出て一斉に翅をふるわせ、カエレ・カエレ!と威嚇しています。みんなの手と手をあわせれば、何かができる何かができる、と自らを励ましているようでもあります。
  しかし、スズメバチは帰りません。 地上にはミツバチの布団蒸し攻撃を受けて絶命したスズメバチの姿が見えます。それでも手ぶらで帰るわけにはいきません。スズメバチもつらいのです。




ニホンミツバチにつかまったキイロスズメバチ


ここでも…


威嚇するニホンミツバチ